内部被ばく対策

内部被ばく対策

チェルノブイリ原発事故による内部被ばくと対策について

 

1986年4月26日に旧ソビエト連邦(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所にて発生した原子力事故は、原子炉がメルトダウンを起こしたのちに爆発するという世界最大の原子力事故として知られています。

 

その爆発で放射性降下物がウクライナや隣国のベラルーシやロシアを中心にして世界中に汚染し、事故から30年が経過しようとしている今でもチェルノブイリを中心とした周辺の住民は放射性セシウムによる内部被ばくに苦しめられています。何故なら爆発後に国土の大部分に降り注いだセシウムが食品の原材料となる農産物や家畜等や土壌を汚染し、セシウムを含む食材や空気中の塵を口にした人間は体の内部から内部被ばくを受けることとなったからです。

 

その影響は2003年にベラルーシで亡くなった成人と子供とを比較した分析では、調べられた全ての臓器からセシウムが検出され、なおかつ大人よりも子供の方が数値の値が高いという結果でした。これは大人よりも子供の方が身体や器官のサイズが小さいため、大人よりも累積するセシウムの量が増えることが理由とされています。
この事実は事故直後に直接の被害を受けた人は当然ですが、事故の発生後に産まれた子供達も食物や空気を通して放射性物質の汚染被害を受けていることを意味しています。
セシウムによって体内で内部被ばくしても直ぐに身体へと影響が発生するのではなく、何年もの時間が経過した後に白血病や小児甲状腺癌といった深刻な症状で現れてきます。
その為、被害を避ける方法としては実際に大きな被害が発生する前に放射性物質に汚染されていない地域へと疎開を行い、その場所で汚染されていない食品を食べさせることが体内のセシウム量を減少させる有効な手段だと考えられています。